展示会、セミナー情報

展示会出展レポート

G7群馬高崎デジタル・技術大臣会合 「デジタル技術展」への出展報告と来場の御礼

群馬県高崎市において「G7群馬高崎デジタル・技術大臣会合」が開催(23年4月29日~30日)され、当社はその展示会である「デジタル技術展」(4月28日~30日の3日間)に出展いたしました。

G7群馬高崎デジタル・技術大臣会合のロゴ

「デジタル技術展」には、100社を超える企業・団体が出展し、通信、ロボットおよび映像をはじめとする最先端のテクノロジーが披露され、技術体験ができるブースも設置されておりました。当社OKIアイディエスは、「群馬県高崎市」を拠点とする地元企業ですので、先だって3月20日、21日に開催された「ぐんまDigital Land」に引き続き、積極的に参加いたしました。

G7、各国の首脳の方々もいらっしゃるということで、当然ながら厳戒態勢が敷かれており、会場周辺には多くの警察官の方々が警備にあたられているという状況の中での開催でした。そのような状況ではありましたが、近隣、近所の方々など一般の方々も多数来場くださいました。開催者の速報では、出展者様を含めて約5,500人の来場者数であったようです。当社ブースにも多数のお客様がいらしてくださいました。ご多忙の中、当社ブースにお立ちよりいただいき、そして説明を聞いてくださった皆様に心より御礼申し上げます。

会場入口
会場入口:警備の関係で初日は長蛇の列でした

「だるま」が有名
高崎は「だるま」が有名です

展示ブースの状況

GW前日の28日からの開催、事前登録制という状況でしたが、前述しましたように、地域の方々も多数お越しくださり、にぎわいました。「広報に載ってたから来てみた」というお声もあり、高崎市のほうでも市民の皆さまに向けたご案内があったようです。学生の方も多数立ち止まって下さり、「AIに興味があって」と熱心に聞いてくださるのも印象的でした。(是非、当社も候補にしてくださいね)また、各省庁の大臣の方のツアーの際は、関係者、メディアの方々で周囲は一変しました。普段お見受けすることはまずないですから、やはり見てみたくなりますよね。

OKIアイディエスブース
近隣、地域の方々も多数お立ち寄り
くださいました。
ふとした一言に気付かされます。

OKIアイディエスブース
学生さんも多数来てくださいました。
AI関連は、やはり人気があります。

OKIアイディエスブース
お客様のスマホでも閲覧できるデモを行いました

OKIアイディエスブース
大臣がいらした際はメディア含め人だかりに
(写真は河野大臣のツアーの様子)

デモ概要

出展する目的として、「AIってこんなことができるんだ」を、体感いただければと思っています。今回も、新たなデモを開発しました。
「AIエッジ向けSOM(System On Module)を活用したカメラ-スマホソリューション」と題し、USBカメラから取得した映像に対し、小型エッジデバイス(Kria K26 SOM)にてAI処理、画像処理を行い、その結果をスマホで見ることができるデモを展示いたしました。下記写真の赤破線枠の①になります。

左側のモニタ:USBカメラから取得したLive映像を表示
右側のモニタ:AI推論、画像処理した結果を、Wi-Fiにて伝送。受信した映像を表示

スマホでの受信結果は右側の写真になります。
伝送方式は、HLS(HTTP Live Streaming)および、RTP(Real-Time Transport Protocol)の2種類で実施しました。

OKIアイディエスブース
OKIアイディエスのブース

OKIアイディエスブース
スマホで表示。伝送方法は2種類。

新作「AIストリーミング伝送デモ」

今回は、「G7」ということで、「セキュリティ」、「プライバシー」もポイントになると考え、プライバシーを配慮した人物追跡のデモを考えました。
#1 映像取得:USBカメラから映像を取得しています
#2 AI推論 および、#3 画像処理

「人物を追跡する」ありそうですが、単独のAIではできません。まず、「人」であることを検出する必要があります。そして、「追跡」するためには、同じ人物であることを「認識」する必要があります。今回は、2つのAIを組み込むことにチャレンジいたしました。そして、各々のAI推論結果に対し、画像処理を施します。

  1. 「人物検出」
    使用AIモデル:refindet(VGG-16ベース)
    画像処理:「モザイク」(プライバシーの配慮)
  2. 「人物認識」
    使用AIモデル:personreid-res18(resnet18ベース)
    ※今回使用した「モデル」はカメラ範囲内における認識です。フレームアウトすると、新たなIDが付与されます。「人物特定」を行いたい場合は、そのようなAIモデルを作成することにより可能となります。
    画像処理:「ナンバリング(ID表示)」(行動追跡)

#4 Wi-Fiでの画像伝送
その処理結果を、スマホで見られるようにしました。スマホで見るために、今回はWi-Fiで飛ばしています。
伝送方式は、前述のHLS(HTTP Live Streaming)および、RTP(Real-Time Transport Protocol)の2種類です。
 HLS方式:ブラウザで見られるという手軽さが魅力ですが、遅延は5秒ほどあります
 RTP方式:動画再生アプリが必要になりますが、遅延は2秒程度に短縮されます。今回は汎用の動画再生アプリ(VLC media player)を使いましたが、さらにリアルタイム性を求められる場合は、専用アプリ化するなどでご要望にお応えできると考えています。

当日は、お客様のスマホでもご覧いただけるように、下記のようにQRコードにてSSIDをセット、ブラウザを起動できるようにしました。

QRコード

デモの様子を動画にしてありますので、是非ご覧ください。

<全体映像>

<スマホでの映像>

<利用シーン>
「人物認識AI」にて行動追跡を行うことができます。コンビニなどの店舗において、バックヤードではモニターで監視。不審な行動が確認できた場合、スマホをもって側まで近づき、予防するなどが可能ではないでしょうか?“遅延”の話を書かせていただきましたが、スマホ(モバイル端末)で見れることによって、その遅延も吸収されるようなシーンもあるのではないでしょうか。
また、これはブースにてお客様(おばあ様)とお話ししたときの話なのですが、「これがあれば、私が徘徊するようになっても、助けてもらえるわね」と。確かに高齢化社会の課題であったり、迷子のケースにも使えそうです。
展示会でいろいろな方に見ていただくことで、本当にいろいろな気付きと、アイディアが産まれるとあらためて感じました。
皆様のAIを活用したカメラモニターシステムのイメージの一助になれば幸いです。

技術的な詳しい話は、Techブログにて紹介していきます。お楽しみに!(6月上旬公開予定です)

その他のデモ②,③の概要は下記になります。
既に他の展示会レポートに記載がありますので、是非リンク先の詳細説明をご覧ください。

②.AI姿勢推定および、GigE Vision®による高速画像伝送
“カメラの前で特定のポーズをとると、同じポーズのキャラクター画像を重畳し、モニターにリアルタイムに表示”するデモです。

③.AIモデル軽量化技術PCASと、AI処理高速化プラットフォームZebra連携による推論パフォーマンス向上
OKI独自のAI軽量化技術「PCAS」。軽量化レベルと認識精度、フレームレートの関係をご覧いただきました。

AI姿勢推定および、GigE Vision®による高速画像伝送
②AI姿勢推定および、
GigE Vision®による高速画像伝送

AIモデル軽量化技術PCASと、AI処理高速化プラットフォームZebra連携による推論パフォーマンス向上
③AIモデル軽量化技術PCASと、AI処理高速化プラットフォームZebra連携による推論パフォーマンス向上

各省大臣、副大臣にもご覧いただきました

各国閣僚向け展示ツアーにおいて、総務省 松本大臣、尾身副大臣、デジタル庁 大串副大臣、そして、イタリア 企業・メイドインイタリー省 ヴァレンティノ・ヴァレンティーニ副大臣が当社ブースをご覧くださりました。短い時間ではありましたが、ご意見もいただくこともでき、貴重な体験をさせていただきました。(流石に緊張しました)

総務省 松本大臣
総務省 松本大臣

総務省 尾身副大臣
総務省 尾身副大臣

デジタル庁 大串副大臣
デジタル庁 大串副大臣

イタリア 企業・メイドインイタリー省、ヴァレンティノ・ヴァレンティーニ副大臣
イタリア 企業・メイドインイタリー省
ヴァレンティノ・ヴァレンティーニ副大臣

最後に・・・

当社は設計・受託会社です。今回ご覧いただいたデモの内容をパッケージ化して販売等を行っているわけではございません。お客様の「こんなAIを搭載したカメラモニタシステムを作りたい」、「AIを使ってみたいんだよなぁ」などのご要望の具現化のお手伝いをさせていただいております。お気軽にご相談ください。

ブースに掲示しておりましたOKIアイディエスが考えるAI開発を含めた開発フローも参考にしていただければと思います。

ご来場ありがとうございました
ご来場ありがとうございました (※右の写真中央は社長の滝澤です)

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