
KV260に人物特定AIモデル実装してみた。

こんにちは、小野です。
先日会社から歩いて10分のところにあるGメッセ群馬で開催されたG7高崎デジタル技術展に参加しました。
出展対応のため私も参加していました。会場周辺は大規模な交通規制や多くの警察官による警備で物々しい雰囲気が漂っていました。いざ展示会が始まると、テレビでしか見ないような大臣の方々や海外の政府の方々も来場されていたことや、周りの企業のあまりのスケールの大きさに圧倒されっぱなしでした。他にも、近くに住んでいるという地元の方々や学生、小さな子供たちにも足を止めてご覧いただきました。

デモ概要
当社は展示会のために開発した「AIエッジ向けカメラ-携帯端末ソリューション」デモを展示していました。今回は携帯端末として1番身近な”スマホ”を使います。
- USBカメラで会場を撮影。その映像をKria KV260へ入力。
- 2種類のAIを実装:「人物検出AI」による人物検知、モザイク処理と「人物認識AI」による人物のナンバリング。
- 「人物検出」
使用AIモデル:refinedet(VGG-16ベース)
画像処理:「モザイク」(プライバシーの配慮)
- 「人物認識」
使用AIモデル:personreid-res18(resnet18ベース)
画像処理:「ナンバリング(ID表示)」(行動追跡)
- Wi-Fi経由で2種類の伝送方式でスマホやPCに伝送して処理結果を遠隔で確認。
- HLS方式:ブラウザで見られるという手軽さが魅力ですが、遅延は5秒ほどあります
- RTP方式:動画再生アプリが必要になりますが、遅延は2秒程度に短縮されます。今回は汎用の動画再生アプリ(VLC media player)を使いましたが、さらにリアルタイム性を求められる場合は、専用アプリ化するなどでご要望にお応えできると考えています。
スマホで見るAI処理した映像とAI処理前の映像(写真左のディスプレイ)を並べて展示し、その遅延や解像度、フレームレートなどを比較できるように工夫しました。

今回は先日のG7高崎デジタル技術展に展示していたデモを紹介します。
開発者に話を聞いてみた。





前処理




DPU (AI)








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