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展示会出展レポート

「人とくるまのテクノロジー展2024 」日本電計様のブースでXylon社の新製品　“XYLON 　QUATTRO”を展示しました。

5月22日（水）～24日（金）パシフィコ横浜で開催された「人とくるまのテクノロジー展2024」で、当社のパートナーであるXylon（ザイロン）社のAD／ADAS開発用ビデオデータロガーの最新製品 「XYLON QUATTRO」を、昨年に引き続き日本電計様のブースにて展示いたしました。

日本電計様のブース

データロギング&HILソリューション

今年も、本製品の販売店である日本電計様のブース内にて、展示いただける機会をいただきました。日本電計様のブースで提唱される「AD／ADAS　Testing」の一環として、この「XYLON QUATTRO」を「データロギング&HILソリューション」としてご紹介させていただきました。

昨年の同展示会をはじめ、国内のさまざまな展示会で本ロガー製品のシリーズを展示する機会がありましたが、これまで「HILシミュレーション」については、動画再生のみのご紹介でした。しかし、今回の展示会では国内展示会としては初めて、実際にXylon社のロガーとシミュレーションソフトウェアを接続し、HILシミュレーションのデモを行うことができました。

このデモでは、PCに搭載したCognata社製のシミュレーションソフトにより、仮想的な車両の走行データを生成しました。そのデータは「XYLON QUATTRO」へ送信されます。 「XYLON QUATTRO」内でデータから車両の前後左右4つのカメラ映像が抽出され、さらにレーダーやLiDARのデータも統合されます。これらのデータは、 ECUに見立てた評価ボードへ送信されます。
展示台の右側に配置されたモニターには、この4つのカメラの映像に加え、レーダーやLiDARの入力の可視化映像も表示されており、来場者に対して非常にわかりやすいデモとなりました。

XYLON QUATTRO

また、今回のデモでは、Cognata社が新たに作成したシミュレーションシナリオを使用しました。このシナリオは日本の首都高速道路C1のコースを再現したもので、この首都高C1（首都高環状線）は世界で最も走行が難しいコースの1つと言われています。
首都高C1は急カーブや左右からの車の合流、頻繁な車線変更など、運転において厳しい条件が揃っているため、このコースが走行できるかどうかが自動運転技術評価の一つの指標となっています。今回のデモでは、このシミュレーションシナリオを使って、よりリアルな環境での評価を可能にしました。

ここで、今回展示した「XYLON QUATTRO」について、改めて少しご紹介させていただきます。
本製品は、Xylon社が展開するデータロガー&HILシステムの第四世代製品です。自動運転レベル5の開発および評価を見据え、豊富な機能と高い性能を備えています。その充実した仕様により、リアルタイムでのデータ取得やシミュレーションが可能となり、先進運転支援システム（ADAS）の開発に欠かせないツールとなっています。

XYLON QUATTRO

「XYLON QUATTRO」 は、AD／ADAS開発において、多種多様なセンサーからの情報を記録することが可能です。128Gbpsのデータ帯域幅と128TBに対応可能なデータストレージを搭載しており、60系統以上の車載I／Fや100Gbpsの高速HILポートを備えています。このため、他社製品には見られない充実した機能とI／Fをワンボックスで提供します。
さらに「XYLON QUATTRO」 の大きな強みのひとつに100nsレベルの高精度なタイムスタンプ機能があります。これにより、正確なタイミングでのデータ記録と分析が可能です。
加えて、今回の展示では「Cognata」をはじめとする複数のシミュレータソフトにも対応しており、リアルな条件下でのシミュレーションを実現し、自動運転技術の開発と評価において、より現実的なテスト環境を提供することができます。

今回の展示でも紹介したように、「XYLON QUATTRO」はバーチャルテストドライブのキーシステムとして使用することができます。シミュレーションソフトで生成した映像や車両データを「XYLON QUATTRO」を介してECUへ流し込むことで、HILシミュレーション環境を構築し、リアルな走行状況を精密にシミュレートすることが可能です。
このシステムを利用することで、天候や路面状況など、実世界で再現が難しい走行条件もシミュレートすることができ、効率的かつ精度の高いECU（電子制御ユニット）開発を実現します。これにより、開発プロセスの早期段階での問題発見と対策が可能となり、製品の品質向上と開発期間の短縮に大きく寄与します。

展示会の様子

展示会の様子

会期中、多くのお客様に足を止めていただき、本デモンストレーションに高い関心を持っていただくことができました。自動車メーカーや部品メーカーの関係者をはじめ、多くの方々に「XYLON QUATTRO」の優れた性能と機能を紹介する機会となりました。
最後に、今回の出展の機会をくださった日本電計様、そしてご来場くださったお客様に心より感謝申し上げます。

今回展示した新製品「XYLON QUATTRO」および従来品「logiRECORDER」の詳細については、当社の製品紹介ページおよび日本電計様の「計測・試験機器総合Web展」でご覧いただけます。

皆様のご参加を心よりお待ちしております。

「XYLON QUATTRO」については、以下のお問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。

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